児童コーナーに「りんごのたな」ができました

掲載日
2023年4月21日

中央図書館児童コーナーに「りんごのたな」ができました。

「りんごのたな」とは?

すべての子どもたちに読書の楽しみを保障するために、スウェーデンの図書館で1990年代前半に始まり、
世界各地に広まっているサービスです。 ※巣鴨図書館でも2022年に設置されました。

活字や紙の本がだれにとっても読みやすく、便利なものとは限りません。
障がいに関わらず、すべての人に読書の喜びを届けたいという願いから、だれでも楽しめる工夫がされた、
さまざまな種類のバリアフリー資料を「りんごのたな」に集めました。
りんごのたなにある資料は、どなたでも利用いただけます。
 

名前の由来は?

スウェーデンの図書館が、ロンドンの障害児図書館にあるおもちゃのりんごにヒントをもらい、
特別なニーズのある子どものためのスペース「りんご図書館」を設置しました。
その後、どの図書館でも取り入れられるように、規模を小さくした「Äppelhyllan(りんごの棚)」が
スウェーデン中に広まりました。

中央図書館の「りんごのたな」の本には、りんごのマークが使われています。

どんな本が置いてあるの?

・布の絵本
 大きさは5種類。マジックテープでパーツを貼ったりはがしたり、動かして遊ぶこともできます。
 ボタンかけや、ひも結びもできます。布の手ざわりを楽しみましょう。
・LL(エルエル)ブック
 LLはスウェーデン語の「LättLäst」(レットラスト=やさしく読みやすい)を短くした言葉。
 やさしくて短い文章と、写真や図、ピクトグラムを使って、理解を助ける工夫がされています。
・さわって楽しむ本
 
ざらざら、ふわふわ、もこもこ、つるつる・・・
 いろいろな感触を指でさわって、楽しみながら、形やパターンをおぼえます。
・点字のついた絵本
 
文字やさし絵に凹凸がついています。
 さし絵の色は、縞やドットなど、凹凸の模様でわかるように工夫されています。
・大きな文字の本(大活字本)
  
見やすさを考えて、普通の文字より大きく太い文字に組み替えて、印刷してあります。
 名作や人気の本が読めます。
・マルチメディアDAISY(デイジー)図書
 パソコンやタブレットを使って、目と耳で楽しむ図書です。
 使う人にあわせて、読む速さ、文字の色や大きさ、背景の色を変えることができます。
 さまざまな障がいに適した資料といわれています。
・リーディングトラッカー/リーディングルーペ(※3種類の利用体験ができます)
 本が読みやすくなる道具です。定規の形で真ん中にすき間があります。
 読みたい文章の上に置くと、となりの行がかくれたり、文字が大きくなったりするので、
 集中して読むことができます。


・やさしい利用案内
 2019年に「読書バリアフリー法」が成立。やさしい日本語と写真やピクトグラムを使って、
 障がいのある方、日本語が母語でない方にも、わかりやすい図書館の利用案内を作りました。


*「りんごのたな」には、他に手話や点字を学ぶ本、多様性について理解を深める本もあります。
*「バリアフリー資料コーナー」には、大人の読者を意識した内容のLLブック、大活字本、
 朗読CD、外国語資料、日本語学習資料などがあります。
*児童コーナーの書架には、本を探しやすいように、やさしい言葉で書かれた案内表示があります。



りんごのたなポスター(PDF:346KB)

問い合わせ先

中央図書館 
電話 03-3983-7861 ファクス 03-3983-9904