児童コーナーに「りんごのたな」ができました
- 掲載日
- 2023年4月21日
中央図書館児童コーナーに「りんごのたな」ができました。
「りんごの棚(たな)」とは?
すべての子どもたちに読書の楽しみを保障する(守る)ために、スウェーデンの図書館で1993年に始まり、
世界各地に広まっているサービスです。 ※巣鴨図書館でも2022年に設置されました。
活字や紙の本がだれにとっても読みやすく便利なものとは限りません。
障がいに関わらず、すべての子どもに読書の喜びを届けたいという願いから、だれでも楽しめる工夫がされた、
さまざまな種類のバリアフリーな本を「りんごのたな」に集めました。
名前の由来は?
言語障害のある子どものために作られたりんごのおもちゃに図書館サービスのヒントをもらい
「The Apple shelf」(りんごの棚)と名付けたそうです。
棚や本にりんごのマークが使われています。
どんな本が置いてあるの?
・布の絵本
大きさは3種類。マジックテープでパーツを貼ったりはがしたり、動かして、あそぶこともできます。
ボタンかけや、ひも結びもできます。布の手ざわりを楽しみましょう。
・LL(エルエル)ブック
LLはスウェーデン語の「LattLast」(ラットラスト=やさしく読みやすい)を短くした言葉。
やさしくて短い文章と、写真や図、ピクトグラムを使って、理解を助ける工夫がされています。
・さわって楽しむ本
ざらざら、ふわふわ、もこもこ、つるつる・・・
いろいろな感触を指でさわって、楽しみながら、形やパターンをおぼえます。
・点字のついた絵本
文字やさし絵に凹凸がついています。
さし絵の色は、縞やドットなど、凹凸の模様でわかるように工夫されています。
・大きな文字の本(大活字本)
見やすさを考えて、普通の文字より大きく太い文字に組み替えて、印刷してあります。
名作や人気の本が読めます。
・マルチメディアDAISY(デイジー)図書
パソコンやタブレットを使って、目と耳で楽しむ図書です。
使う人にあわせて、読む速さ、文字の色や大きさ、背景の色を変えることができます。
さまざまな障がいに適した資料といわれています。
・リーディングトラッカー(※2種類の利用体験ができます)
本が読みやすくなる道具です。定規の形で真ん中にすき間があります。
読みたい文章の上に置くと、となりの行がかくれるので、実際に使って、
あなたが読みやすい色を見つけてください。
・やさしい利用案内
2019年に「読書バリアフリー法」が成立。やさしい日本語と写真やピクトグラムを使って、
障がいのある方、母語が外国語の方にも、わかりやすい図書館の利用案内を作りました。
他に手話や点字を学ぶ本、多様性について理解を深める本もあります。
問い合わせ先
中央図書館
電話 03-3983-7861 ファクス 03-3983-9904