オススメ本

2020年

すごいぜ!菌類の書影

すごいぜ!菌類

  • 星野保/著
  • 筑摩書房
  • 2020年

皆さんは“菌”と聞いてなにを思い浮かべますか?ばい菌、ウイルス、カビなど……。
消毒用エタノールは、菌を発酵させて作られています。
菌類は、人間の食生活を豊かにし、生命を脅かして来ました。
この本の中で著者は「遺伝子から見ると、私たち動物に一番近い生物は、にわかには信じられないが菌類である。」と言っています。
身近でありながらあまり知られていない菌類の世界を知ってみませんか?

(2020年12月1日)

 
この世界を知るための大事な質問の書影

この世界を知るための大事な質問

  • 野澤亘伸/著
  • 宝島社
  • 2020年

ひび割れた大地に立つ子どもたち、夜の路上に座り込む子どもたち、採血した注射器を不安そうに見つめる妊婦さんなど、この本には、世界の紛争地や貧困地帯を旅して、その地域に暮らす人々の「日常」を撮影した写真が紹介されています。
それぞれの写真に付けられた「なぜ?」を読み解いていくことで、世界の人々の抱える様々な問題を知ることができます。
この本で紹介される「日常」は、自分とは関係ない遠い国の出来事でしょうか?世界が抱える様々な問題について、一緒に考えてみませんか?

(2020年11月1日)

 
捨てられる食べものたちの書影

捨てられる食べものたちー食品ロス問題がわかる本ー

  • 井出留美/著  matsu/絵
  • 旬報社
  • 2020年

世界には食べるものがなく、餓死してしまう人たちがいます。そんななか、日本では大量の期限切れのお弁当が廃棄され、小中学校の給食も年間1人7キロ食べ残しているそうです。日本には「食品リサイクル法」があり、廃棄物となった食品を家畜のえさや植物の肥料として再利用しています。また、給食に地元食材を使うことで特産物や生産者に興味を持ち、食べ残しが減るよう取り組みもしています。この本を読んで、食品ロスを減らしませんか?
 

(2020年10月1日)

 
誰がために鐘を鳴らすの書影

誰がために鐘を鳴らす(角川文庫)

  • 山本幸久/著
  • KADOKAWA
  • 2019年

錫之助(すずのすけ)は、受験で失敗しすべり止めで入った高校に通っている。思ったより楽しいけれど不満がひとつ、それは廃校が決まっていたせいで女子がいないこと。3年生のある日、同級生の土屋君に、「女子と知り合うチャンスがあるかもしれない」とささやかれ、ハンドベル部を結成し部長になった。部員のキャラはバラバラで、楽譜が読めるのはたった1人。けれど、練習を重ねるうちに言い知れぬ達成感を感じて本気になっていく。そしてこのハンドベルが、白紙だった錫之助の将来を決めることになる。

(2020年9月1日)

 
兄の名は、ジェシカの書影

兄の名は、ジェシカ

  • ジョン・ボイン/著  原田勝/訳
  • あすなろ書房
  • 2020年

サムにとって憧れの兄、ジェイソンはサッカーが上手で学校でも人気者でした。ところがジェイソンは、自分はトランスジェンダーであり、男であることが耐えられない、と家族の前で告白します。政治家の母やその秘書の父はうろたえ、サムも女らしい恰好をするジェイソンに嫌悪感を募らせていき……。
トランスジェンダーというテーマを、当事者ではなくその家族にスポットを当て、13歳のサムの視点から語られます。

(2020年8月1日)

 
フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ  世界を信じるためのメソッド の書影

フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへー世界を信じるためのメソッドー

  • 森達也/著
  • ミツイパブリッシング
  • 2019年

皆さんは、毎日たくさんの情報を目にしています。身の回りの出来事だけでなく、遠く離れた場所の出来事でも知ることができるのは、テレビや新聞、インターネットといった、情報を発信するメディアのおかげです。
しかし、もしその情報が間違っていたらどうなるでしょうか?間違っていなかったとしても、見た人が勘違いしてしまったらどうなるでしょう?メディアは事実を伝えようとしますが、真実を伝えてくれるとは限りません。なぜ間違った情報が生まれるのか、メディアのからくりを読み解いてみましょう。

(2020年7月1日)

 
湖の国の書影

湖の国

  • 柏葉幸子/作  佐竹美保/絵
  • 講談社
  • 2019年

家にも学校にも居場所がないミト。気晴らしで訪れた湖の町で、アルバイト先の介護施設にいたおばあちゃんと出会い、一緒に暮らすことに。
ある日、生き物のような黒い布に襲われ、おばあちゃんに助けられたミトは、おばあちゃんが別人だと気付き、下の名前をとって「ヨシノ」と呼ぶことにした。
湖の町で起きた30年前の事件を調べるヨシノに付いていくミトを数々の危険が襲い……。
「ヨシノ」は一体何者なのか。そして、湖の町に隠された秘密とは。

(2020年6月1日)

 
エヴリデイの書影

エヴリデイ

  • デイヴィッド・レヴィサン/作  三辺律子/訳
  • 小峰書店
  • 2018年

主人公Aは、毎朝違う人のからだの中で目覚めます。
共通するのは自分と同じ16歳ということだけ。今までは他人の日常をできるだけ変えないようにしてきましたが、ある日心から愛する人に出会います。
毎日違うからだで愛する人に会いに行くAは、受け入れて貰えるのでしょうか……。
不思議なこの物語の結末を、あなたも確かめてみませんか?

(2020年5月7日)

 

国境なき助産師が行くの書影

国境なき助産師が行く
-難民救助の活動から見えてきたこと-

  • 小島毬奈/著
  • 筑摩書房
  • 2018年

「国境なき医師団」という団体をみなさんは知っていますか?
1971年にフランス人医師とジャーナリストたちによってつくられた国際的なNGO(非政府組織)で、紛争地帯への医療支援や難民救助、人道援助を行っています。
その国境なき医師団に参加し、過酷な環境の中で生まれてくる子供たちや母親たちのため、助産師として活動した著者。いろいろな国籍の人たちと共に働き、見たこと、やったこと、感じたことなど、たくさんの貴重な体験を、著者自身のありのままの言葉で伝えています。いま世界で起きていることに目を向けてみて下さい。

(2020年4月1日)

 
QuizKnock Labの書影

東大流!本気の自由研究で新発見 QuizKnock Lab

  • 須貝駿貴/著
  • KADOKAWA
  • 2019年

『科学者』と聞くと、白衣を着て実験する人を想像しませんか?
科学実験は学校や実験室でやるものだと思ってしまいますが、家のテーブルの上やキッチン、庭などでできるものがたくさんあります。
この本には、QuizKnock Labのメンバーが、身近な道具を使って実験を行った結果が、たくさんの写真と一緒にわかりやすく紹介されています。
家族や友達と一緒に実験をして、科学の不思議を学んでみませんか?

(2020年3月1日)

 
奏のフォルテの書影

奏のフォルテ

  • 黒川裕子/著
  • 講談社
  • 2018年

中学2年の奏(かなで)の夢は、世界で通用するホルン奏者になること。
音楽の才能はあるが、周りと合わせることができず孤立している奏。
自分の心臓に雷を落とした憧れのホルン奏者アブトの指導を受けるため、名門ジュリアード音楽院を受験するが、アブトから「きみの音ね――愛がない」と突き放されてしまう。
失意のうちに帰国し、もう音楽をやめようと決意する奏の前に、強烈な個性を持つ14歳の天才オーボエ奏者のルーがあらわれる……。
奏は「音楽への愛」を見つけ、夢を叶えることができるのか!?

(2020年2月1日)

 
きみの存在を意識するの書影

きみの存在を意識する

  • 梨屋アリエ/著
  • ポプラ社
  • 2019年

中学2年生のひすいは、クラスで班ごとに読んだ本の冊数を競うことになった。読書が極端に苦手なひすいは、弟に学習障害の可能性を言われる。私は周りの人と違うかもしれないってこと……?

この本には他にも、性別・養子・過食・化学物質過敏症など、様々な違和感や困難を抱える人達が出てきます。自分は「ふつう」じゃないと感じる孤独の中で、苦しみながらも前を向く時、そこには必ず誰かの理解があります。誰かが、自分には想像もつかない事で困っているかもしれない。そのことに気がつけるのは、あなたかもしれません。

(2020年1月14日)