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フライドチキンの骨格標本の書影

作ろう!フライドチキンの骨格標本-よくわかる恐竜と鳥の骨学入門

  • 志賀健司/著 江田真毅/監修 小林快次/監修
  • 緑書房
  • 2022年

福井県立大学で、今年度から恐竜学部の新設が発表され、大きな話題となりました。大昔にいたといわれる生物には、どんな魅力があるのでしょうか。

この本は、恐竜について分かりやすく教えてくれるだけでなく、恐竜の子孫といわれている鳥の骨を使って、骨格標本を作ります。その鳥の骨とは、皆さんも一度は食べたことのあるフライドチキン。実際に博物館で行われている作業方法で作製する本物の標本です。完成した一つの骨格標本から、何億年前の地球に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

(2025年5月1日)

12音のブックトーク

12音のブックトーク

  • こまつあやこ/作 友風子/絵
  • あかね書房
  • 2024年

中学に入り友達との距離に悩み、本当の自分を出せない日々を送っていた初奈。

そんな時、朝読の時間に手にした『ことだまメイト』という一冊の本。同じ時間に同じ願い事を「12音」で書くと二人は入れ替わるという。
初奈は偶然に入れ替わりを他校の柚菜としてしまい、その謎を追ううちに学校外の人と出会い、新しい世界を広げていく。

言葉の大切さが心に染みるおすすめの一冊です。

(2025年4月1日)

やさしい日本語ってなんだろうの書影

やさしい日本語ってなんだろう

  • 岩田一成/著
  • 筑摩書房
  • 2024年

豊島区に住んでいる外国人は、どのくらいいると思いますか。なんと、9人に1人以上*は外国人なのです。近年、そんな日本語を母語としない外国人のための「やさしい日本語」に、注目が集まっています。「やさしい日本語」とは相手に合わせてわかりやすく伝える日本語のことです。でも、決して外国人のためだけに使われるものではないのです。

どんな場面で、どのように使うのか、そしてどのように広まってきたか、著者の体験や実際にあった例を通して、一緒に学んでみませんか。


*外国人人口及び全人口に占める割合の推移(豊島区)参照

(2025年3月1日)

プラテーロとぼくの書影

プラテーロとぼく

  • フアン・ラモン・ヒメネス/作 宇野和美/訳 早川世詩男/絵 
  • 小学館 
  • 2024年

ロバの名前はプラテーロ。スペインのモゲールでの一年があんなに満ち足りていたのは、プラテーロと過ごしたためかもしれない。

日常の景色の中の美しさに心躍らせ自由を感じることもあれば、かつての憂鬱な過去、理不尽な死を目の当たりにすることもあった。

でも、あの小さなロバとの友情があったから全てが輝かしく思える。
一人と一頭の日々が138篇の散文詩の中に紡がれています。

(2025年2月1日)

スラムに水はながれないの書影

スラムに水は流れない

  • ヴァルシャ・バジャージ/著 村上利佳/訳
  • あすなろ書房
  • 2024年

インドの大都市・ムンバイのスラムに暮らす12歳の少女ミンニ。
蛇口をひねれば当たり前のように、安全できれいな水が出る日本とは違い、上下水道の整備が遅れているスラムでは、わずかな水をくむため、毎日列に並ばなければなりません。
貧富や身分による差別、水をめぐる犯罪、児童労働など、様々な社会問題に直面しながらも、ミンニは夢をあきらめることなく、逆境に立ち向かいます。
生きていく上で本当に大切なものを教えてくれる、勇気と成長の物語です。

(2025年1月14日)

画像引用:日外アソシエーツ「BOOKデータASP」、出版社Webサイト