オススメ本

2022年

さばの缶づめ、宇宙へいくの書影

さばの缶づめ、宇宙へいく-鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち-

  • 小坂康之/著 林公代/著
  • イースト・プレス
  • 2022年

実習の時間に毎回、缶づめの製造がおこなわれていた水産高校。ある日「宇宙食、作れるんちゃう?」とつぶやいた一人の生徒の言葉を受け、先生と生徒たちの夢が動き出した。いつか宇宙に自分たちが作ったさば缶を届けるんだ!
しかし、宇宙食の開発や申請には、様々な困難が待ち受けていた。
2020年11月、野口宇宙飛行士が宇宙から動画を投稿した。そこに映し出されたものとは…!?
これは、夢を追いかける高校生たちの本当にあった話である。

(2022年12月1日)

難民に希望の光を 真の国際人緒方貞子の生き方の書影

難民に希望の光を 真の国際人緒方貞子の生き方

  • 中村恵/著
  • 平凡社
  • 2022年

日本人として、そして女性として初の国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さん。
1991年から10年にわたり世界各地の紛争地で難民支援に携わり、多くの人々に希望というメッセージを送り続けました。
緒方さんは、どのようにして世界で活躍するリーダーとなったのでしょう?。

「真の国際人」と呼ばれたその生涯をたどります。

(2022年11月1日)

アドリブの書影

アドリブ

  • 佐藤まどか/著
  • あすなろ書房
  • 2019年

イタリアの小さな村で育ったユージ。10歳のある日、母に連れられて行ったコンサートで、天使の声のような音色を奏でるフルートに魅せられた。自分もあんな音を奏でたいという一心で音楽院に入学する。
しかし、学校と音楽院の二重生活は年々大変になり休む暇もなく、レベルアップのためにフルートを買い替える経済的余裕もない。プロになれるかどうかも自信がない。しだいに義務のようにフルートを吹くようになったユージは15歳の夏を迎えて……。

将来に迷った時に読みたい1冊!

(2022年10月1日)

ヴンダーカンマーの書影

ヴンダーカンマー -ここは魅惑の博物館-

  • 樫崎茜/著 上路ナオ子/画
  • 理論社
  • 2018年

中学2年生5人の職場体験の行き先は、「県立自然史博物館」。
その場所は、全く、選択肢(せんたくし)に入っていなかった。
博物館って退屈だと思う?とんでもない!そこは、不思議なものたちと、ちょっぴり個性的な人たちが働く魅惑の宝庫(ヴンダーカンマー)。
気乗りしなかった5人の職場体験は、魅惑的な一日になるかも?

普段見られない、博物館の裏側を5人と一緒にのぞいてみませんか?

(2022年9月1日)

この空のずっとずっと向こうの書影

この空のずっとずっと向こう

  • 鳴海風/作 おとないちあき/絵
  • ポプラ社
  • 2022年

時は幕末。町の子どもたちにいじめられていた侍の子、大六を助けたのは町医者の娘のそらでした。そらよりも年下の大六はまだ7歳だというのに、蕃書調所(ばんしょしらべしょ)というところで外国について勉強しているといいます。
大六との出会いはそらが英語を知るきっかけとなり、英語はやがてそらを海の向こうの世界へと導いていくことになります。
幕末を生きる少女の「外国で学びたい」という夢は、果たして叶うのでしょうか。

(2022年8月1日)

大人になるってどういうこと?書影

大人になるってどういうこと?-みんなで考えよう18歳成人ー

  • 神内聡/著
  • くもん出版
  • 2022年

2022年4月に民法が改正され、成年年齢が20歳から18歳になりました。
18歳になれば、お金を借りたり、アパートの賃貸契約や結婚さえも保護者の承諾なしに出来るようになります(※飲酒や喫煙は20歳以上です!)。その一方で、罪を犯せば実名で報道されますし、契約も簡単には取り消しができなくなります。つまり自由に行動できる分、成人としての責任が問われるようになったのです。
『大人』になったら、何にどう注意して行動すれば良いかについて分かりやすく書いてあります。

18歳になる皆さんに是非読んでもらいたい1冊です。

(2022年7月1日)

ハリネズミは月を見上げるの書影

ハリネズミは月を見上げる

  • あさのあつこ/著
  • 新潮社
  • 2020年

自分の気持ちを相手に伝えることが苦手な鈴美。ある日、学校へ向かう電車の中で思いもよらない出来事に遭遇する。そのとき助けてくれたのは同じ制服を着た比呂だった。
性格も見た目も反対の2人だが、目には見えないものが似ている……。それは一体なんだろう。
子どもと大人の間の少し敏感な時期。16歳の女の子たちが、成長とともにどう変化していくのか。青春時代に読んでもらいたい1冊。

(2022年6月1日)

 
増補新版 おばあちゃんが、ぼけた。の書影

増補新版 おばあちゃんが、ぼけた。

  • 村瀬孝生/著
  • 新曜社
  • 2018年

年をとれば人間はみな衰(おとろ)える。それは自然の摂理(せつり)。
体も脳も老いてぼけてしまうのは、かなしいこと、つらいことなのだろうか。「ぼけた」ことが問題になったり、障害となったりするのは社会のほう。
たとえ「ぼけた」としても一生懸命に生きる。そんなお年寄りたちの世界が描かれているのがこの本。
おばあちゃん、おじいちゃんの、キュートでせつなく美しい生活をのぞいてみよう!

(2022年5月1日)

 
ぼくらの感染症サバイバルの書影

ぼくらの感染症サバイバルー病に立ち向かった日本人の奮闘記ー

  • 香西豊子/監修
  • いろは出版
  • 2021年

2020年、新型コロナウイルスの大流行により私達の生活は一変しました。いまだ収束が見えず、人とのつながりや行動が規制され、日々ストレスを感じることも。
でも、人類と感染症の戦いは今に始まったことではありません。6世紀ごろから世界中で様々な感染症の流行を繰り返しながら、人々は知恵と経験によりワクチンや治療薬を開発し、公衆衛生を整え、生き抜いてきたのです。
歴史は、問う人に何らかの答えをくれます。私達が安心・安全な生活を送るために今、何をすべきか、感染症の歴史からきっとヒントが見つかるはずです。

(2022年4月1日)

 
ゴーストボーイズの書影

ゴースト・ボーイズーぼくが十二歳で死んだわけー

  • ジュエル・パーカー・ローズ/著  武富博子/訳
  • 評論社
  • 2021年

ぼくは死んでしまった。そして今、ゴーストになって自分の裁判を見ている。
生きている人間でぼくの姿が見えるのは、ぼくを撃った白人警官の娘、セアラだけだ。セアラの父親は、ぼくが遊んでいたのはオモチャの銃なのに本物に見えたと言った。身長も低く、まだ12歳だったのに、大人の黒人に脅されたと感じたと。でも、そんなのは嘘だ。命の危険を感じたのは、むしろぼくのほうなのに。
どうしてぼくは死んだ?おかしいよ。まちがってる。

(2022年3月1日)

 
不便益のススメの書影

不便益のススメ-新しいデザインを求めて-

  • 川上浩司/著
  • 岩波書店
  • 2019年

不便だからこそ得られるメリット、それが不便益。
技術の進歩で写真も音楽もすぐ楽しめるし、言葉が分からなくても外国で暮らすこともできる。でも、人や物との偶然の出合いや、考える自由など、見落としてしまうものもある。例えば、不便益の視点でみるとフィルムカメラは、現像に時間がかかるけど、デジタルにはない味わい深さや強い印象を残すものといえる。便利な時代にあえて不便なことを面倒と思わずに面白いかもという視点でみると、新しい世界が見えてくる。

(2022年2月1日)

 
そらのことばが降ってくるの書影

そらのことばが降ってくる-保健室の俳句会-

  • 髙柳克弘/作
  • ポプラ社
  • 2021年

いじめにあい保健室登校をしているソラ。
そこで風変わりな俳句好きなハセオに出会って、俳句の面白さに魅せられていきます。言葉によって傷ついたソラは、俳句で自分の気持ちを表現することに力を得て前に進みます。やがて学校主催の俳句大会も開催されることになって……。
この本を読んだあなたもきっと、一句詠んでみたくなること間違いなしの1冊です!!

(2022年1月5日)